ほんの少しずつですが、りおは毎日成長していきます。なかなか進まないようでも、ほんのすこしだけ変わっていっているのです。クリッカートレーニングは私にそれを教えてくれました。
クリッカートレーニングでは、一つの形を作るときそれを細かく分けて、段階ごとに細かい動作の一つだけに注目します。フロントの第1日目にも書きましたが、前に来るなら前は正面でも何となく前でもどっちでも良いのです。立っていても座っていても寝ころんでもどんな姿勢でもいいのです。前に来る動作だけに注目します。そしてそれが出来るようになったら、正面に誘導します。それができたら、次の段階です。
クリッカートレーニングを始めるまでは、この分解と組み立てをしていなかったので、「正面にぴたっと座る」という最終スタイルをいきなり目指しますから、いつまでたっても出来るような出来ないような、いったいりおは何を理解していて何を理解していないのか、私にも分かりませんでした。お互い分からないから、どちらともなくトレーニングに飽きてさぼるようになり、結局「お茶の間犬だからいいわ」で締めくくるわけです。
今は、目標の一つ一つがほんのちょっとのことなので、それが出来たか出来ないかもはっきりわかるし、分解された一つの形が出来るようになるまでの期間はそう長くはありません。ささいなことでも目標に置いて、そこそこ短期間で「できた!」という実感が得られれば、飽きずに続けられるものです。
自分の犬をよく観察し、自分の犬のペースを考え、自分の犬の理解度を計る。犬に何か教えるなら当たり前のことなのですが、それが実際にはどういう事なのか、どうするものなのか、初めて分かった気がします。
フロント第8日目〜10日目 正面に来て座る動作にコマンドをかぶせる
コマンドの登場です。正面に来て座る動作に「フロント」のコマンドを付けます。お決まりのコマンド無しにはクリッカーは鳴らないよ・・・のトレーニングです。前回のコマンドづけには2日間しかかからなかったのに、今回は3日間かかりました。うなぎ登りに理解度が上がるわけではなさそうです。
フロント第11日目〜13日目 立った姿勢でのフロント
やっと最終形に手が届いてきました。今までは私が座ったままの姿勢だったので、今度は立った姿勢で同じように正面に来て座るようにします。いきなり立った姿勢でびたっとくっつけというのは無理なので、少し前に戻ります。足を肩幅に開いて立ち、ご褒美Aとご褒美Bを使いつつフロントのコマンドも使っていきます。両足の間に少しはいるくらいの位置を正解と決めました。すでにフロントのコマンドで正面に来て座ることは分かっていますから、立った姿勢の時のポジションを教えればいいのです、足を閉じたままだとどうしても位置が遠くなってしまうので(私の足の先から10センチくらい)これを私の足先にぴたっと前足がくっついてくるようにしたいのです。肩幅に開いた足を少しずつ狭くしていきながら、フロントの位置を確定していきました。好ましい位置に来たらカチ!ご褒美、それ以外は無視です。
休憩した日が2.3日あったので、だいたい半月でフロントの動作が確定しました。ちりも積もれば山となる。なんだか訓練っぽいことが出るようになって嬉しい私なのでした。