ダンベル第1日目 ダンベルに興味を持つ

 りおと向かい合って正座して座る。りおと私の間にダンベルを置き、右手にクリッカー左手におやつを握りしめじっと待つ。りお沈黙に耐えられずウロウロする(爆)
ウロウロが長いので、抱っこして連れ戻し、リードを付けて最初の姿勢に戻る

 りおもなにかしなくちゃならないらしい・・・とは感じている様で見つめ合って固まる。
どうやら誘導が必要な様なので、指でダンベルをつついてみた。りおが鼻先をダンベルに近づけた。
今だ!カチ!ほれおやつだ!とフードを一粒りおの口に押し込む。りおの目つきが変わった。なに?おやつが貰える遊びなの?りおの目の中には少女漫画の星さえ見える。だけど、なんでおやつが出てきたのかわからない。もう一度指でダンベルをつつくと、りおの鼻もダンベルに近づく。カチ!ほれおやつ!(今度は誘導しないよ)と心の中でりおに言う。やはりなにをしていいのか、わからないらしく、ねえねえもっとおやつ!と私の膝に上がって口を舐めてみたり、後に組んだ手の中のおやつを匂いに行ったり、一生懸命訴えかけてくる。ここで大事なのは、関係のない行為には一切無視をすることらしい。私に、または私と一緒にやっていることに関心のある内は、じっと無視して待つのだそうだ。それから間もなく、たまたまの動作のひとつでしかなかったのだけれど、りおがダンベルの匂いをかいだ。
よし!カチ!おやつだ!この後のりおの表情がおもしろかった。あきらかに考えている顔をしている。今なんでカチなの?どうすればカチなの?そんな顔をして私の正面に座り私を見た後、少し下を向いて考え込んでいるのだ。そこで、もういちど指で誘導してみる。りおは考えた顔のままダンベルに鼻を近づける。カチ!バリボリボリ。りおは私の顔を一回見上げてすぐにダンベルに鼻を近づける。カチ!
どうやらダンベルが関係している・・・ということがわかったらしい。
おやつを食べ終わるとすぐにダンベルに鼻を持っていく。今度はさっきの考える顔から得意げな顔に変わっている。すごい!って思った。ほんのちょっとの間にりおは自分で答えを考えるということをやってのけたのだ。なんだかワクワクしてくる。
次ぎにりおがダンベルに鼻を近づけたが、今度はクリッカーがならない。りおは あれ?こうするんじゃないの?これでカチじゃないの?というような顔をして私の顔を見上げ、ちょっと考え、それからもう一度ダンベルに鼻をつける。カチ!もぐもぐ。やっぱりこれで良かったんだ!ともう一度鼻を近づける。また鳴らない。今度はあまり考えないで、同じ事をやってみる。あれ?また鳴らない。ここで、りおは一声うぉん!と憤慨の声を上げるのだが、その勢いからか次ぎにダンベルに近づいた時に、口を開け、前歯でちょっとダンベルをくわえる仕草をした。カチ!ほれ食え!もっと食え!まだあるぞ!と手に持っていたおやつを全部だしてやる。これで、今日のトレーニングはお終い。
トレーニングが終わった時(ほんの10分ほどのトレーニングでしたが)私の中にはとても大きな期待と喜びが広がっていました。りおって、すごい!かしこい!かわいい!抱きしめたい!もう、嬉しくてたまらなかった。
犬が一生懸命考える顔ってすごくいい。今まで犬が考える・・・というのは擬人化した表現くらいにしか思っていなかったけれど、本当に眉間にしわ寄せた様な顔して考え込んで、その直後、わかった!というキラキラした顔をみてしまったらもう疑いようがありません。りおは自分で考えて答えを見つけたのです。
まだまだ続きがやりたかったけれど、今日はこれでお終い。早く明日になあれ!

第2日目 ダンベルをくわえる ダンベルを運ぶ

 さて、昨日の続きを・・・とワクワクしながらクリッカーとダンベルとおやつを用意。ワクワクしているのは私だけではないようです。私がクリッカーやダンベルを手に持つのを見て、りおも嬉しい耳になっています。昨日の楽しいレッスンをりおも覚えているようです。 床にダンベルを置くやいなや、りおはダンベルに鼻を近づけました。もちろんカチン!おやつ!です。これを2回繰り返した後、 今度はただ鼻をダンベルに近づけただけでは鳴りません。キツツキのように繰り返し床のダンベルに鼻を近づけてもクリッカーが鳴らないため「ウォウオン!」と抗議の声を上げるりお。その瞳には「ママのうそつき!」と書いてあるようです。吠えても何も変化のないことに気づいたのか、りおはまた考え始めました。そして次にダンベルに触れたとき、ほんの少しダンベルを持ち上げました。カチン!おやつが2個貰えました。おやつをぼりぼり食べ終わるとすぐにダンベルに鼻を近づけ、そして私を見上げます。「これで鳴るかな?鳴らないかな?」と伺っているような表情です。この時私は「ダンベルをくわえる仕草、又は持ち上げる仕草」に対して成功と見なそうと思っていたので、近づいただけではクリッカーを鳴らすわけにはいきません。りおは上目遣いで私を見ながら口をそーっと開けてダンベルをくわえようとしました。カチン!今度はおやつが3個貰えました。その後、迷わずクリッカーをくわえて見せるようになり、3回ほどカチン!おやつ1個を繰り返しました。今度は私の中のクリッカーを鳴らす条件は「くわえたダンベルを私に近づく方向に運ぶこと」と決めました。りおはダンベルを持った後、私のところにおやつをもらいに来るつもりですから、私の方向に向かってダンベルを落とす確率が高いのです。でも、時には持って振り返る勢いで明後日の方向にダンベルを落とすこともあります。その違いを考えて貰うことにしました。ダンベルを持って落とすという行為は同じなのに、クリッカーが鳴るときと鳴らないときがある。りおは食いしん坊ですから、せっかくダンベルを持ったら毎回おやつを貰いたいのです。またもやりおは考えました。りおはとんでもない大正解を思いついたのです。ダンベルをくわえる、そして、立ち上がり(ちんちんの姿勢)私に投げつける(爆)
ちょっと想像していた「私の方向に持ってくる」行為とは違いましたが、私にダンベルを渡そうとしている行為には違いないので、ここでジャックポット(おいしいおやつ・・・この日はジャーキーまるまる1枚)をあげて2回目のトレーニングを終了しました。

トレーニングの終了には、終了と分かる号令をかけます。私の場合は「OK!」
「OK!」の号令が出た後はジャックポットで終了するか、解放の遊びをして終了します。りおはもので遊ぶよりも私が寝ころんでくるくる回ったりするのにじゃれるような遊びを好みます。だから、床に寝っ転がってりおをお腹の上に乗せたりしてプロレスごっこをして遊びます。

第3日目 強化のつもりが停滞

 昨日まで順調に進んできたトレーニングですが、この日はからっきしでした。ダンベルに鼻を近づけて見せてはウォンオン!と抗議の声を上げるだけで、ちっともダンベルをくわえようとしません。1回鼻を近づけるカチン!おやつ1個。その後2回鼻を近づけてもクリッカーを鳴らさない。すると、おもむろに別のもの(となりの部屋の床に転がっていたボール) で遊びだしたりする。 リードを付けてもう一度し切り直しをする。1回鼻を近づけるカチン!おやつ1個。その後2回鼻を近づけてもクリッカーを鳴らさない。するとりおは固まったままあくびをしている。どうやら気分が乗らないというか他のことに気が行ってしまっているようです。これ以上やっても仕方ないので、ダンベルを指さして見せ、鼻を近づけたところでカチン!おやつ1個。そしてOK。

クリッカーのトレーニングは3歩進んで2歩下がるを実感しました。

2日間休憩

 昨日はあんまりうまく行かなかったので、今日もそうかしら・・・と、今度は私の方が気乗りしなくなっていました。友達から、人間の方が気分が乗らないときはやらない方がいい・・・と聞いていたので、思い切って今日はトレーニングはしないことにしました。やりたくないときにやらなくちゃという義務感でトレーニングするのは人間にも犬にも辛いこと。長く続けるためには休養も必要です