ぼん!きゃいーん!

 これはまいのキャッチフレーズ。まいと一緒に1日過ごせば一度はお目にかかる光景である。

 まいは、別名「おおげさちゃん」ちょっと痛くてもすぐに悲鳴を上げる。きゃいきゃいきゃいーん!その上痛くなくても痛いかも!と思った瞬間 きゃいーん! と悲鳴を上げる。

 庭でせらと遊ぶとき、まいはせらに向かって体当たりをしていく。ぼん!と自分でぶつかっておきながら、きゃいーん!きゃいきゃいきゃいきゃい!と悲鳴を上げて、私に言いつけに来る。きゃいきゃいきゃいきゃい!ウフウフウフ!と言いつけながら体は反復横飛びをしている。どう見ても痛そうじゃない(笑)
せらは、今から遊ぼうと思ったところだったのに・・・とあげた片足をおろせないままぽかんとこちらを見ている。

  きっと、まいのきゃいーん!は「痛い!」じゃなさそうである。夏に我が家に来るようになって3年目だが、毎年、いや毎日同じ事を繰り返している。痛いだけならいいかげん学習しそうなもんだ。

きゃいーん!(なによ、ぶつかったじゃないの!)

きゃいきゃい!(邪魔なのよあんた!)

きゃいきゃいきゃい!(あーん、もううっとおしいわね!)

と、ただしゃべっているのではないかと思ったりする。

 ぼん!きゃいーん!は犬に対してだけではなかった。

 昨年の居候中にせらと一緒にマザー牧場に連れて行った。シェルティも牧羊犬なのだから、一度くらい経験させてやろうと、4000円も払って連れていったのだ。羊を見てすぐに仕事モードに入ったせらとは違って、まいは「なあに?ここはなにするところなの?なんだか楽しそうだけど?」とるんるん歩いている。インストラクターも、せらにはすぐに仕事の仕方を教えていく指導だったが、まいには「この子は羊と仲良しになって一緒に歩くのが楽しいと教えてあげましょう」と実にほのぼのした指導だった。私もにこにこして「まいちゃん羊さんと一緒に歩こうね」とほのぼの歩いていたところ、だんだん羊と歩くのが嬉しくなってきたまいは、いきなり羊に向かってぼ〜ん!と体当たりをしていった(爆)

 羊もいきなり体当たりをされればびっくりする。当然羊も体当たりしてまいをはねとばした。きゃいきゃいきゃい〜〜!広いマザー牧場に響き渡るまいの声。インストラクターが心配して駆け寄ってくる。ところがまいはきゃいきゃい言う割にはいつもの反復横飛びである(笑)

 私は笑いをこらえながらインストラクターに「だ、大丈夫です。どこも痛くはないようです」と答える。少し羊を警戒したのか、まいは私の後ろに隠れ、横から顔を出してはきゃい!わふ!きゃいきゃい!と羊に向かって挑戦的な声を上げる。強い羊が前足を蹴る仕草をすると、さっと私の後ろに隠れる。

きゃい!(なによ、あんたなんか怖くないんだからね!)

きゃいきゃい!(ほうら、おしりぺんぺん!へっへっへ〜だ!)

わふ!(ふふん、ここまでおーいでー!)

 まいの興奮が収まったところでし切り直して、また一緒にお散歩を始める。いい感じに一緒に歩けるようになってきた。と、またもや楽しくなってきたまいが羊の群に向かってぼーん!と体当たりで飛び込んでいく!

 同じように跳ね返されてきゃいきゃいきゃい〜ん!何回やっても同じ繰り返しだった。

 ただこれだけを繰り返して4000円のセミナーは終わった(爆)

大袈裟に騒ぐ割にはへこたれないヤツなのである。

今日もせらに向かってぼん!きゃいーん!してた。